仮眠

朝は今日、涼しかった〜。というわけで今の今まで寝ていました。
菜の花の沖、第5巻で停まっています。ロシア事情の話ばかりで、物語特有の会話がなくなり、岩波書店の歴史書みたいになってしまっているからじゃー。。しかし、今日にも5巻はクリアしたいです。
でも、昔からあったロシアの農奴制は、とても熾烈なものです。貴族の匙加減一つで、殺されてしまったり、また土地に農奴何人つき、という具合に土地と一緒に売り渡されてしまうことが、20世紀頃まで続いていたことは、とても奇怪です。同じ封建社会でも江戸日本は農民から、色々な学者や冒険家(二宮尊徳、最上得内、本多利明、間宮林蔵伊能忠敬杉田玄白、安藤昌益…)がでてきたことを考えると、地域による差はあれども江戸日本は異国の封建制より、民に対しては優しかったといえるのではないだろうか。
これに比べてロシアは農奴から哲学者等が出てきたのは皆無であった(もちろん貴族からはあったが…)。
100年後の日露戦争の際にでも、ロシアは貴族しか仕官になれず、バルチック艦隊に乗っている水兵が、『日本は庶民でも頭がよければ、学校行って士官になれる』という話を聞いたとき、『この世にそんな馬鹿な話はない!』といっていたそうです。
"白人社会はヒューマニズムを掲げていて、先進的だ!"、というイメージがあるけれども(確かにそういう面もあるのだが)、意外と保守的な面がある。

このような、ロシアの民に対する抑圧が、逆に反動となって、20世紀中半から、世界史上巨大な社会主義政権を誕生させたと考えるのは、当然かもしれないなー。