かむさすか

高田屋嘉兵衛が主人公の菜の花の沖読了しました!
江戸時代に日露が一触即発の事態に、一介の町人の嘉兵衛が外交を駈って行うというのは、人並みながら感動しました。
幕府の始めての外国交渉がロシアということも分かり、貿易及び国境の確定まで論議していたとは、知らなかった。これによると、千島列島については、択捉島までは日本領、ウルップ島を中立としてそれより先をロシア領として決着していたみたいです。

外交とは何か考えさせてくれる本でした。それは、相手への形式儀礼を重んじるという、意味のないことが話を進める上で重要であり、そして相手を尊敬し友誼を広める、これを根本として、胸襟を開かせてそして自分も開いていく。その上で外交上のカードを使っていく…

ただの駆け引きだけではウマくいきませんね。