流浪の月

今年の本屋大賞を取った

流浪の月
作者 凪良ゆう
を読みました。

主人公の更紗と文は、 世間的には被害者と犯罪者という扱いを受けていますが、 本人同士は、そういう世間の常識 とは反対の 感情を共有して生き続けていくストーリーです。真実と事実は一致しないことを表現したかったのでしょう。

また、世間一般でいう常識は、皆に当てはまる ことではない、ということも 表現したかったと思います。
その箇所については 、夕食にアイスクリームのみを食べる 家族が、とても幸せそうであったことで表していました。

そして、話の筋には、常に動きがとてもあって面白かったです。
空間の動きだけではなくて、 登場人物の大人時代や子供時代を通した時間的な動きもあったので、 読む意欲がそそられました。

心の移ろいを自然や風景と重ね合わせた単なる恋愛小説ではなかったです。